2026/02/22 07:59
ー効率ではなく、こだわりを取るー
量産をしないハンドメイドブランドとして、大切にしていることです。
このポリシーをスタッズL字ファスナー財布である“Counter”を通して具体的に話せたらと思います。
この「Counter」の特徴は
①スタッズが打ってあること。
②手縫いであること。
この2点がこだわり。
今回は、この2点について、
意味と構造的な理由を語ります。
①のスタッズを打っている意味は
反逆精神を主張するため。
キャッシュレスが進む時代。
現金を持つという行為は、
今や少しだけ“逆流”になりつつあります。
ですが逆流は、
自分の意思で立っている証拠でもあると考えます。
便利は、可能性を広げると同時に
個性を削り、選択を均一化する。
便利に流されない。効率に縛られない。
その姿勢を、スタッズを打ち込むことで表現しました。
では、構造的な話ですが、
スタッズを打つ方法は、
穴を開け、爪を通し、裏側で折り曲げ、ハンマーで叩く。

(打ち込んでいる裏側の写真 銀色の折り曲げているのが”爪” 黒いテープは伸びどめ)
この際、爪を出したままだと中身を傷つけてしまったり、引っかかって取れてしまう可能性があるので
裏地を合わせて隠す必要があります。
また、両銀面で裏地と貼り合わせることを考えると、
外装の革は1.2ミリ~1.5ミリ程度の厚みに抑えたいです。
スタッズを打ち込むことを考えると、この厚みでは心許ないので伸び止めのテープで補強します。

(Counterは裏地をつけて爪が見えない仕様になっております)
ここに一つ大きな構造的ポイントがあります。
それは、外装にスタッズを打ち込んでから内装と縫い合わせる必要があるという点です。
当たり前ですが、外装と内装を合わせてからスタッズを打つと爪が見えるので
内装を合わせる意味がなくなります。
では、それの何がポイントなのか。
それは、スタッズを打つ位置的にこの仕様にすると手縫いでしか作れなくなるからです。
どういうことか、②に続きます。
