2026/02/22 08:01
ー効率ではなく、こだわりを取るー
量産をしないハンドメイドブランドとして、大切にしていることです。
このポリシーをスタッズL字ファスナー財布である“Counter”を通して具体的に話せたらと思います。
この「Counter」の特徴は
①スタッズが打ってあること。
②手縫いであること。
この2点がこだわり。
今回は、②について、
意味と構造的な理由を語ります。
前回はこちら
②手縫いであること。
レザークラフトにおける手縫いとは主に、「サドルステッチ」を指すことが多いです。
このサドルステッチは馬具制作に由来しており、
強度が出るのが特徴です。
ですが、財布に馬具と同程度の縫いの強度が必要かというと
個人的にはややオーバースペックではないかと思います。
財布に関しては、ミシン縫いで十分長持ちするものを仕立てることができると考えてます。
では、どうして“Counter”は手縫いなのか
それはスタッズを打つ位置に理由があります。
試行錯誤を繰り返し、
デザイン的にこの財布はスタッズを端から4ミリに打ち、
端から2ミリを縫うのがベストという結論に至りました。

ミシンでも端から2ミリを縫うことができますが、
それは平面だったらの話。
針を落とす位置から2ミリ以内の位置に
スタッズがあると押さえが通らないのです。
スタッズを打たなかったらミシン掛けできますが、
縫い合わせてからスタッズを打つと爪が出てしまう問題があります。
このような構造的にミシンでは縫えないので“Counter”は手縫いで仕立てる仕様になりました。
生産効率を考えるなら、7ミリ程度までスタッズの位置を下げてミシンで縫うのが良いです。
ですが、それだと生産効率は良いですが美しく仕上がりません。
ハンドメイドで1つ1つを丁寧に仕立てるからこそできる、
効率を無視した、美しさ、カッコ良さを求める作品作り。
細部にまで妥協なく、最も良い形で作るというのが
私のものづくりのこだわりです。
作り方に妥協をしないからこそ、作る過程も見せられる。
ぜひご覧ください。
